
売れる営業資料の作り方とデザインのコツ。受注率を高める構成・デザインを徹底解説

「自社の商品には自信があるのに、商談で魅力が伝わらない」「資料作成に時間を割いているのに受注に繋がらない」とお悩みではありませんか?
本記事では、見込み顧客の心を掴み、成約率を最大化させる営業資料の作り方と、デザインのポイントを詳しく解説します。

営業資料の主な種類
まずは営業資料の目的と、種類ごとの特徴を整理しましょう。今作りたい資料がどれに該当するかチェックしてみてください。
①会社説明資料
会社説明資料は、会社概要や事業内容などを記載した、取引相手との信頼の土台を築くための重要な資料です。この資料を通して、取引相手は自社がどういうことをやっている会社なのかを理解できます。自社のビジョン、沿革、これまでの取引実績などを具体的に掲載することで、安心してビジネスを任せられる相手であることをアピールする資料としても活用できます。
②商品・サービス紹介資料
商品/サービス紹介資料は、顧客の興味を確信へと変え、購買意欲を高めるための資料です。単にサービスの詳細を説明するだけでなく、そのサービスを利用することで「顧客がどのようなベネフィットを得られるのか」を強調することがポイントです。パンフレット型やカタログ型など、その場の状況やニーズ応じた最適な形式を選び、顧客が求める情報を的確なタイミングで提示できるかどうかが成約の鍵を握ります。
③個別提案資料
個別提案資料は、商談の最終局面において、受注の決め手となる非常に重要な資料です。事前のヒアリングに基づき、顧客が抱える課題に対する「専用の解決策」と、導入後の具体的なシミュレーションを提示することが目的です。自分たちだけに向けられたオーダーメイドの提案であることを示すことで、成約への心理的ハードルを下げられます。
④事例紹介資料
事例紹介資料は、検討段階における顧客の不安を解消するために活用する資料です。同業種や近い属性の企業の成功体験を見せることで、信頼性と安心感を与えます 。具体的な成功エピソードを通じて、導入後の未来をよりリアルにイメージさせ、検討を前向きに進める役割を担います。
⑤サポート説明資料
サポート説明資料は、競合他社との差別化を図り、契約への最後のひと押しをするための資料です。導入後ののフォロー体制が充実していることを具体的に示すことが重要です。「導入後も放置されない」という安心感を与えることで、運用面での懸念を払拭し、確実な意思決定に繋がります。
わかりやすい営業資料を作る重要性
なぜ高品質な資料が必要なのか、その重要性を解説します 。
商談がまとまりやすくなる
内容がわかりやすく、見やすさを追求した高品質な営業資料は、顧客との認識のズレをなくし、商談をまとまりやすくさせます。テキストや図解を通じて、より解像度の高い検討ができるようになり、意思決定のスピードアップが期待できます。口頭説明の補助としてだけではなく、顧客内の関係者間で合意形成をスムーズに行うための武器として、検討にかかる手間と時間を最小限に抑えられます。
商品・サービスへの期待感を上げる
資料の見た目は、提供するサービスの品質を証明する鏡となります。洗練されたデザインは、企業のブランド力を視覚化し、顧客の期待感を高めることができます。たとえ高単価な商材であっても、わかりやすい営業資料で価値が正しく伝われば、顧客側の納得感を生み、成約に繋がりやすくなります。正しい情報で安心感を与えることで、競合他社との差別化においても大きなアドバンテージを発揮できるでしょう。
営業ノウハウを資産化できる
特定の営業担当者に頼り切ったいわゆる「属人化」した状態は、組織の成長を停滞させる原因になります。トップ営業マンが持つ知見やトークの流れを資料に落とし込むことで、誰でも一定の高い水準で提案できるようになります。これにより、営業スキルが資産化され、教育コストの削減にも繋がり、強い営業組織を作るための強固な土台に繋がります。
売れる営業資料・売れない営業資料の特徴
成果を左右する営業資料には明確な差があります。売れる資料・売れない資料の特徴をまとめました。
売れる営業資料の共通点
売れる資料は、常に顧客の悩みに寄り添う課題解決型であることが共通しています。自社が言いたいことではなく、顧客が何を知りたいかを起点に構成されています。また、一目で内容が理解できるよう図解が豊富に配置されており、要点が際立っているのも特徴です。情報が整理されていて読みやすく、すぐに疑問が解消され、導入後のベネフィットが自然と想起される作りになっています。
売れない営業資料の共通点
一方、売れない資料は企業の自慢話が多く、顧客が自分事として捉えにくい傾向があります。機能の羅列や実績のアピールが中心になり、肝心の顧客課題の解決策がきちんと表現されていないのです。また、文字が小さく詰め込みすぎていると、集中して読み込まないと理解できません。これでは商談中の集中力を削ぎ、結果として成約しない原因を作ってしまいます。
受注率を高める営業資料の作り方
「売れる資料」にするための5ステップです 。
①自社の商品・サービスについて理解を深める
営業資料制作は、自社の商品・サービスが持つ独自の強みを理解することが最初の第一歩です。スペックや機能面だけを見るのではなく、それらが顧客にとってどのような価値・ベネフィットに変わるのかを深掘りします。
また、競合他社と比較した際の優位性を再確認することも重要です。「なぜ他社ではなく自社が選ばれているのか」という部分を明確に言語化できれば、資料全体の強い説得力になります。まずは自社の理解を深めることが、本質を突き顧客を惹きつける資料に繋がります。
②見込み顧客のニーズを把握する
「売れる資料」にするためには、ターゲットが抱える「pain(痛み)」や、まだ本人たちも言語化できていない潜在的な不満を特定する必要があります。単に「解決したい」という表面的な要望の裏にある、現場のリアルな実情や心理を汲み取ることが重要です。
顧客目線に立ち、どのような言葉をかければ「自分たちのことを理解してくれている」と感じてもらえるかを考え抜きましょう。顧客ニーズの解像度を高めることで、資料内のメッセージがより具体的になり、読み手が自分事だととらえてくれる強力なフックが生まれます。
③営業資料の目的や目標を設定する
顧客ニーズを洗い出したら、資料を読み終えた後にターゲットにどのようなアクションを起こしてほしいのか、最終的な「出口」を明確に設定しましょう。
単に「サービスを知ってもらう」「商品を購入してもらう」といった曖昧なものではなく、「Webサイトからの問い合わせを10件獲得する」など、具体的かつ測定可能なゴールを定めることが重要です。ゴールが明確になることで、資料内で強調すべき情報や、最後に添えるべきクロージングの言葉が定まりやすくなり、説得力のある構成へと仕上がります。
④営業資料全体の構成を考える
営業資料のゴールが決まった後は、いきなりスライドのデザインに着手するのではなく、まずは導入から結末までの「骨組み」構築します。
顧客の現状の課題から始まり、その解決策としての自社製品、導入後の未来へと続く流れを作ることで、読み手が自然に納得感を持てるように設計しましょう。この段階で全体の論理矛盾や情報の過不足を解消しておくことが、手戻りを防ぎ、最終的に一貫性のある「売れる資料」を完成させるための鍵となります。
⑤ページごとの構成・レイアウトを考える
全体の構成が決まったら、スライド1枚ごとに「見出し」と「最も伝えたいメッセージ」を整理していきます。ここでは、1スライドにつき1つのメッセージに絞る「ワンスライド・ワンメッセージ」を徹底しましょう。複数の要素を詰め込みすぎると、読み手はどこに注目すべきか迷い、結果として印象に残らなくなってしまいます。
パッと見て視覚的にメッセージが理解できるレイアウトを意識し、情報の取捨選択を行うことが、離脱を防ぐための重要なポイントです。
⑥営業資料のデザインを決める
デザインは単なる装飾ではなく、情報の理解度と信頼感を高めるための重要な要素です。以下のポイントを踏まえ、読み手のストレスを最小限にするデザインを目指しましょう。
配色
配色は、コーポレートカラーを基調とし、全体を3色以内に絞るのが基本です。色を使いすぎると視認性が下がるため、「メインカラー」「アクセントカラー」「ベースカラー」に絞って配色しましょう。どうしてもカラーのバリエーションを増やしたい場合は、トーンを変えたり、グラデーションにするのもおすすめです。
こうして配色された資料は統一感を与え、重要な情報へ視線を誘導する効果を発揮できます。
フォント
フォントは、珍しいものは避け、よく使われるものを選択するのが基本です。一般的には、可読性が高くビジネス資料に適したゴシック体が使われます。明朝体も洗練された高級感のあるイメージがありよく使用されますが、スライド資料では視認性が低くなる場合があるため注意が必要です。
サイズも情報の優先度に合わせて強弱をつけ、読み手が文字を「追いかける」のではなく、重要な見出しが自然と「目に飛び込んでくる」ような設計を心がけるのがポイントです。
⑦資料作成ツールでアイデアを実装する
構成とデザインのルールが固まったら、適切なツールを選んで形にしていきましょう。定番のPowerPointをはじめ、共同編集に強いGoogleスライド、デザインの自由度が高いCanvaなど、それぞれのツールの特徴と自社の運用スタイルに合わせて使い分けましょう 。ツールはあくまで手段ですが、テンプレート機能などを活用して効率的に実装しつつ、これまで練り上げた「売れる戦略」が細部まで反映されているかを最終確認します。
【項目別】営業資料のデザインのポイント
ここからは、営業資料のデザインのポイントを項目別にご紹介します。各スライドの役割を理解し、読み手の期待に応えるデザインを意識しましょう。
表紙
表紙は「誰のための何のための資料か」をシンプルかつ一瞬で伝えるための最重要ページです。ロゴ、社名、作成日、タイトルといった基本要素を整理して配置します。
第一印象で「自分に関係がある資料だ」と思わせることが、その後の読了率を左右するといっても過言ではありません。視覚的なノイズを排除し、メインタイトルが最も目立つようフォントサイズや配置を工夫して構成しましょう。
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サマリー
商材の概要と、どのような部門や課題に向けた解決策なのかを簡潔に伝えましょう。文字だけでなく商品画像や図解も配置し、冒頭でしっかりと読み手の心を掴むことが重要です。
全体像をあらかじめ提示することで、顧客は資料のゴールを理解した状態で読み進めることができ、情報の吸収効率が上がります。
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問題提起(よくある課題)
ターゲットが直面しているリアルな悩みを3〜5つ提示し、それらが解決される道筋を示して導入への期待感を高めましょう。文字だけの羅列ではなく、課題が解消されていくプロセスをグラフやイラストを用いて視覚化し、一目で「今の状況が変わる」というポジティブなイメージを植え付けることがポイントです。視覚的なアプローチで解決の兆しを提示することで、顧客の検討意欲を引き出し、次のステップへと誘導できます。
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商品・サービス紹介
商材のコンセプトや実績を提示する際は、そのサービスがどのような価値を提供するものなのか、全体像を直感的に把握できる図解やキャッチコピーを用いて提示しましょう。
専門用語を極力避け、誰が読んでも「自分たちの何が便利になるのか」が即座に伝わる見せ方を意識することがポイントです。また、導入社数などの実績を数字で強調し、信頼性の根拠をセットで提示することで、次の「選ばれる理由」がスムーズに入ってきやすくなります。
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選ばれる理由
数ある競合の中で、なぜ自社が選ばれているのかという独自のメリットを提示します 。自社ならではの強みを3つ程度のポイントに絞って強調し、顧客が他社ではなく自社を選ぶべき明確な理由を示します 。機能比較だけでなく、サポート体制や独自の技術、提供価値の質など、顧客の意思決定を後押しする決定的な要素を具体的に言語化し、競合に対する優位性を揺るぎないものにします。
導入効果
導入によって「売り上げが〇%向上した」「コストを〇時間削減できた」など、具体的な数字やグラフを用いて定量的に示すことがポイントです。視覚的に証明することで、提案全体の説得力を一気に高めることが可能になります。
抽象的な表現ではなく、客観的なデータに基づく根拠を提示することで、顧客側の担当者が社内で決裁を通す際にも強力な武器となるでしょう。
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導入事例紹介
導入事例紹介では、「お客様の声」や具体的な成功エピソードを詳しく掲載します。見込み顧客と業界や規模などの属性が近い事例を厳選して紹介することで、導入後の成功をイメージさせることができます。実績紹介に留まらず、どのような課題があったのか、それがどう改善されたのかというプロセスをストーリーにして伝えることで、顧客の信頼獲得へとつなげましょう。
料金・費用対効果
顧客の多くが判断基準にする料金は、比較表形式で示すなど、シンプルで見やすい構成にするのがおすすめです。価格の提示に加えて、その投資によって得られるリターンや費用対効果も併記するのが成約率を高めるポイントです。「高いか安いか」という議論を「どれだけ利益を生むか」という視点へ切り替えさせ、ポジティブな検討材料を提供しましょう。
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他社との比較
自社の優位性を一目で伝えるための比較表を配置するのがポイントです。機能、価格、対応スピード、保証などのサポート、といった項目を挙げ、競合に対する強みが視覚的にパッと伝わるように工夫しましょう。自社の強みが明確になることで、「この会社だからこそ任せたい」と感じる意思決定を促すことができます。
また、あえて弱みを見せつつ、それを補う強みを強調することで、情報の透明性と誠実さをアピールすることもできます。
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導入方法・流れ
申し込みから利用開始までのプロセスは、簡潔にわかりやすく紹介しましょう。「最短〇日で開始可能」「お問い合わせから〇日でスタート」などの具体的な期間を添え、導入に伴うスケジュール感の不安を解消し、心理的なハードルを下げることがポイントです。
また、導入準備として顧客側で行うべきタスクも明記しておきましょう。運用のリアルなイメージが湧くことでさらに安心感を与えられ、スムーズな契約締結へ繋がります。
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FAQ・よくある質問
商談で頻出する質問を5〜10個挙げ、先回りして回答を用意してあげましょう。顧客が口に出しにくい懸念点や、よくある疑問にあらかじめ回答しておくことで、不要な不安を払拭でき、早い段階での意思決定に繋げられます。
FAQを充実させることは、顧客の「わからない」をなくすだけでなく、企業の誠実な姿勢やノウハウの豊富さを伝えることにも繋がり、商談の質を一段高める効果があります。
会社概要
理念や所在地、代表者情報、設立年、資本金などの基本情報を正確に記載しておきましょう。企業の背景を正しく伝えることで、長期的なパートナーとしての信頼性を担保できます 。特に高額な取引や継続的なサポートが必要なサービスの場合、企業の安定性や透明性は非常に大きな判断基準となります。誠実感のあるフォントとレイアウトで構成し、しっかりとした企業実態をアピールしましょう。
メディア掲載実績
新聞、雑誌、Webメディア等の露出情報や、アワードの受賞歴なども記載しておくのがおすすめです。第三者からの評価を可視化することで、自社発信の情報だけでは得られない客観的な信頼とブランドイメージを裏付けできます。ロゴや掲載時の画像を添えることでインパクトを与え、「社会的に認められているサービスである」という権威性を持たせ、検討の安心感を高めることができます。
お問い合わせ・CTA
資料の最後に、電話番号、メールアドレス、問い合わせフォームなどの連絡先を明記しましょう。読み終えた後に、どのようなアクションを取ればよいか迷わせないよう、大きく分かりやすく配置するのがポイントです。簡単な入力項目に絞ったり、スマホから即座にアクセス可能にしたりと、顧客の手間を最小限にする工夫を凝らすことで、アクションを促すことができます。
受注が決まる営業資料制作のポイント
最終的な成約率を高めるために、以下の4点を徹底しましょう 。
1ページごとのメッセージは簡潔かつシンプルに
先述の通り、1ページの情報を1つに絞る「ワンスライド・ワンメッセージ」を徹底することが、伝わる資料の鉄則です。
最も伝えたい結論を一つに絞り、商談相手が瞬時に内容を理解できる資料にすることが重要です。簡潔な言葉選びや、キャッチコピーのような「刺さるワンフレーズ」を意識し、視覚的なインパクトを優先させることが、スムーズな合意形成への近道となります。
余白を持たせたデザインを
スライド内に情報を詰め込みすぎると、読み手は視覚的なストレスを感じてしまいます。デザインにおいては、情報を整理し重要なポイントを際立たせるために、戦略的な余白を設けることも重要です。意図的な空白を確保することで、視線の導線をスムーズに制御でき、最後まで疲れを感じさせずに読み進めてもらうことが可能になります。
ストーリー性のある構成にする
顧客の心を動かすには「課題→解決策→未来」という論理的なストーリーの構成が重要です。まず現状の課題に深く共感し、その解決策として自社サービスを提示、最後に導入後の明るい未来を示すという順番を守ることで、読み手の納得感を一歩ずつ大きくすることができます。この一貫した流れがあることで、顧客は「なぜ今、このサービスが必要なのか」を自然な文脈で理解でき、心理的な障壁を取り除きやすくなります。
数字やデータを用いて説得力のある情報に
「売上が25%向上」「導入社数1,000社突破」など、具体的な数字や公的なデータを用いて説得力のある情報にすることも重要なポイントです。根拠に基づいた情報は、商談相手だけでなく、その先の決裁者を納得させやすく、スムーズな導入に繋がります。事実に基づいたデータで、提案の確実性と期待値を証明しましょう。
成果の出る営業資料制作ならGOOD NEW Design
GOOD NEW Design株式会社では、市場分析に基づいた戦略設計からデザインまで一気通貫でサポートします。上場企業からスタートアップまで豊富な支援実績に基づき、貴社独自の「勝てる構成」をご提案します。売れる営業資料への刷新をご検討の方は、ぜひ一度無料相談・見積もりをご活用ください 。
まとめ:目的に合わせた最適な営業資料制作を
営業資料は、顧客との信頼を築き、成約を勝ち取るための最重要ツールです。目的を明確にし、本記事で紹介した構成やデザインのコツを実践し、受注率の上がる営業資料を制作してみてください。自社での制作が難しい場合は、プロの力を借りることも成果への近道です。


