
縦型動画とは?制作・編集のポイントから外注の選び方まで徹底解説

現代のWebマーケティングにおいて、スマートフォンでの視聴を前提とした「縦型動画」の活用は欠かせません。本記事では、縦型動画とショート動画の違いや効果的な編集のコツ、さらには外注先の選び方まで詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。

縦型動画とは?ショート動画との違いは?
縦型動画とショート動画は混同されがちですが、それぞれ明確な定義があります。まずはその概要を整理しましょう。
縦型動画・ショート動画の特徴
縦型動画とは、アスペクト比が9:16の動画を指し、スマートフォンで視聴されることを前提としています。
一方、ショート動画は一般的に15秒から60秒程度の短い動画を指します 。YouTubeショート、TikTok、Instagramリールなどのプラットフォームで配信され、視聴者の隙間時間に効率よく情報を届けることができるのが特徴です。
縦型動画・ショート動画の利用率
縦型動画やショート動画は、移動時間や就寝前など、短い時間でも視聴しやすいため、利用率が急速に高まっています。全年代を通して日常的に視聴されていますが、特に10代〜30代の若年層に人気です。
YouTubeやInstagramといった主要SNSが縦型フォーマットを強化している今、企業がこの市場に参入することは、顧客接点を最大化するために不可欠な戦略といえます。
縦型動画・ショート動画が注目される背景
縦型動画・ショート動画が注目される最大の理由は、「視聴完了率の高さ」にあります 。Z世代・α世代を中心に、現代の視聴者はタイムパフォーマンスを重視する傾向にあるため、短時間で要点を効率よく収集できるショート形式が好まれているのです。スマホを回転させることなく、縦画面で視聴できる点も好まれています。
さらに、縦型動画やショート動画はスマホの画面占有率が高いため、没入感が強く、情報の印象に残りやすいことも普及を後押ししています。5Gなどの高速データ通信が普及したこともあり、いつでもどこでも、安定して動画を視聴できるため、情報収集のツールとしても使われるようになっています。
縦型動画を制作・編集する際のポイント
効果的な縦型動画を制作・編集するためには、従来の横型動画とは異なる特有のテクニックが必要です。
プラットフォームごとにアスペクト比を最適化する
YouTube、TikTok、Instagramなど、配信先に合わせてアスペクト比を最適化しましょう。
特に注意すべきなのは、セーフゾーンです。各SNSのUI(アイコンやコメント欄)とテロップが被らないよう、レイアウトを配慮することが重要です。
デバイスごとの最適な解像度を把握する
iPhoneやAndroid端末など、デバイスの解像度に適した書き出し設定を行います。高画質な視聴体験を提供したい場合は、必要に応じて2Kまたは4K撮影を行うのもおすすめです。
▼プラットフォームごとの推奨アスペクト比と解像度
| プラットフォーム名 | アスペクト比(推奨) | 解像度(推奨) |
| ①TikTok | 9:16 | 1,080 x 1,920px |
| ②YouTubeショート | 9:16 | 1,080 x 1,920px |
| ③Instagramフィード投稿 | 4:5または1:1 | 1,080 x 1,350pxまたは1,080 × 1,080 px |
| ④Instagramリール/ストーリーズ | 9:16 | 1,080 x 1,920px |
| ⑤Instagramカルーセル | 4:5または1:1 | 1,080 x 1,350pxまたは1,080 × 1,080 px |
| ⑥Facebookフィード投稿 | 4:5または1:1 | 1,080 x 1,350pxまたは1,080 × 1,080 px |
| ⑦Facebookリール/ストーリーズ | 9:16 | 1,080 x 1,920px |
| ⑧Snapchat | 9:16 | 1080 × 1,920 px |
▼デバイスごとの最適な解像度
| デバイスの種類 | 代表的なモデル(2026年時点) | アスペクト比(推奨) | 解像度(推奨) |
| iPhone (iOS) | iPhone 17 Pro iPhone 16 Pro | 約 9:19.5 | 1,320 × 2,868 等 |
| Android (High-end) | Google Pixel 10Galaxy S26 | 約 9:19.5 | 1,440 × 3,120 等 |
| Android (Standard) | Google Pixel 9ミドルレンジのモデル | 約 9:20 | 1,080 × 2,424 等 |
| 普及型モデル | エントリーモデル等 | 9:20前後 | 720 × 1,600 等 |
冒頭3秒で惹きつけるフックを用意する
縦型動画の視聴者は、その動画を最後まで観るかどうかを開始コンマ数秒で判断しています。そのため、冒頭3秒でいかに興味を惹きつけるかが、成果を分ける勝負どころです。
インパクトのある映像や、ターゲットへの問いかけを用意し、視聴を継続させる「フック」を設計することが重要になります。
テンポの良い構成にする
縦型動画では、無駄な「間」を徹底的に排除することも重要です。0.1秒単位のカット編集や、喋り出しの無音時間を削る「ジェットカット」を活用し、視聴者を飽きさせないテンポの良い構成を目指しましょう。エフェクトやトランジションを活用して、テンポよく見せるのもおすすめです。
BGMや効果音を活用する
トレンドの楽曲を使用することで、プラットフォーム内での拡散性が高まります。また、重要なアクションやテロップに合わせて効果音を入れることで、より没入感の高い演出が可能になります。
ただし、BGMや効果音を使用する際は、著作権に注意して楽曲を選びましょう。
字幕やテロップを入れて視覚的にわかりやすくする
縦型動画をミュートで視聴するユーザーも多いため、テロップや要点の強調も重要です。
色やサイズを工夫し、どこを見ればよいのかを一目で理解させることで、インパクトの強い動画を作り出すことができます。それだけでなく、動画のテンションもテロップによってコントロールすることが可能です。
ズームも活用し、被写体でフレームを埋める
縦型の狭いフレームを活かすために、寄りと引きを細かく切り替えましょう。
縦型動画は被写体で画面を埋めることがポイントです。そうすることで、視覚的な情報密度が高まり、飽きを防ぐ動きを演出できます。
流行の動画も参考にし、バズったエフェクトを入れる
各SNSで流行しているミームやエフェクトを取り入れることで、親近感やトレンド感を演出できます。
バズっている構成を分析し、自社のコンテンツに落とし込む柔軟性が重要です。
投稿の際はハッシュタグで動画SEO対策をする
動画を制作して終わりではなく、検索で見つけてもらうための工夫が必要です。
関連性の高いハッシュタグを選定し、動画SEOを意識したキーワード設定を行うことで、ターゲット層へのリーチを伸ばせます。また、独自のハッシュタグを作成すれば、自社ブランドの認知度向上にも役立ちます。
初心者でも簡単に作れる縦型動画編集アプリ
まずは自社で編集に挑戦してみたいという方向けに、代表的なアプリを紹介します 。
CapCut
CapCutは、TikTokを運営するByteDance社が提供している動画編集アプリで、圧倒的な操作性と無料エフェクトの豊富さが最大の魅力です。カット編集やテキスト挿入、BGM設定といった基本操作が直感的に行えるため、動画編集初心者でも短時間でクオリティの高い縦型動画を作成できます 。
特にスマホ一台で高度な編集が完結する点は、撮影から投稿までのスピード感を重視するSNS運用において大きな武器となります。また、トレンドに合わせたテンプレートや、背景削除、自動字幕起こしなどのAI機能も充実しており、コストを抑えつつ「バズる」動画を作りたい場合におすすめです。
CapCut:https://www.capcut.com/ja-jp/
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、映像制作のプロ現場でも使用されている世界最高ランクの動画編集ソフトです。本格的にPCで編集を行いたい方向けの仕様となっており、スマホアプリでは難しい緻密なカラーグレーディングや、複雑なモーショングラフィックスの作成が可能です。
自動文字起こし機能では、高精度なAIが音声を瞬時にテキスト化し、テロップ作成の工数を大幅に削減してくれます。
また、Photoshopなどの他のAdobe製品との連携もスムーズで、企業のブランディングに関わる広告動画や、最高品質の映像コンテンツを制作したい場合おすすめです。
Adobe Premiere Pro:https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
InShot
InShotは、シンプルな機能と直感的なUIが特徴の動画編集アプリです。高度な編集スキルがなくても迷わずに操作できるため、初めて動画制作に挑戦する方でもストレスなくおしゃれな動画を作成できます。
特にInstagramのフィード投稿やリール、ストーリーズとの相性が良く、インスタ映えするフィルターや可愛らしいステッカー、フォントが豊富に揃っている点が強みです。また、キャンバス機能を使えば、動画のアスペクト比を1:1や4:5、9:16へと一瞬で切り替えられるため、複数のSNSに横展開したい場合にもおすすめです。
Inshot:https://inshot.com/
縦型動画は自社で編集かプロへ依頼か。その判断基準は?
縦型動画の活用において、自社で内製するかプロへ依頼するか、悩む場合も多いでしょう。
自社での内製は、コストを抑えつつスピード感を持って投稿できる反面、継続的なリソース確保やクオリティの維持が大きな課題となります 。特に動画制作は企画から撮影、編集まで工程が多く、社内の工数負担が大きくなりやすいため、本来の業務を圧迫してしまうケースも少なくありません。
判断の基準となるのは、継続性と費用対効果です 。SNS運用で成果を出すには、長期的な投稿が欠かせません。社内のノウハウや人員が不足しており、クオリティの限界を感じる場合や、リソースが枯渇している状況であれば、プロの知見を頼るべきタイミングといえます。必要なタイミングで必要な分だけ発注することで、結果的に社内で試行錯誤するよりもコストパフォーマンスが高まり、長期的に高い成果を狙うことが可能になります。
動画制作会社に依頼するメリット
縦型動画で確実に成果を出すのであれば、制作会社への依頼がおすすめです。
プロに依頼する最大のメリットは、単なる制作代行に留まらず、SNSのアルゴリズムに基づいた戦略設計や、公開後の数値分析・改善まで一貫したサポートが受けられる点にあります。
制作会社は、縦型動画特有の画面設計や動線設計に精通しており、短期間で高品質な動画の制作が可能です。また、企業の目的に合わせた戦略的な企画提案を受けられるのも大きな強みです。例えば、採用向けの場合なら働く人の温度感を伝え、商品訴求なら強みを瞬時に提示するなど、第三者目線からの新たな切り口で効果的な発信ができます。
さらに、流行の移り変わりが激しいSNSにおいて、最新のトレンドに即した演出や音源、構成を柔軟に取り入れられる点もプロならではと言えます。制作から運用までを外部委託することで、社内の人手不足を解消し、空いたリソースをメイン業務に回して生産性を向上させられるといったメリットもあります。
縦型動画制作を外部に依頼するには?
縦型動画の外注を検討する際は、工数や費用の相場感を把握しておくことが大切です。
縦型動画の制作・編集にかかる工数
縦型動画の制作期間は、「企画〜撮影〜編集」を含めて、1本あたり1か月~2か月程度が一般的です。動画の長さは数十秒と短いものの、視聴者の関心を引くための構成案作成や、複数人のスタッフを集めての撮影、テンポを重視した細かなカット編集などが必要となるため、相応の工数が発生します。
月間の投稿本数を担保するために「月間パッケージ」で依頼する場合は、量産体制を整えるための事前のスケジュール調整が不可欠です 。例えば月間10本の制作を依頼する場合、初月にまとめて企画・撮影を行い、順次編集を進めるといった効率的な進行管理が求められます。スムーズな運用を実現するためには、素材の提供時期や確認フローをあらかじめ明確にしておくことが、納期遅延を防ぐ鍵となります。
縦型動画の制作費用の相場
縦型動画の制作費用の相場は、依頼する範囲や動画のクオリティ、投稿頻度などによって大きく変動します。
| 項目 | 内容 | 費用相場 | 備考 |
| 企画・構成費 | 台本作成、絵コンテ、競合分析 | 1~5万円 | 戦略設計を含む場合は10万円〜 |
| 撮影費 | 人件費、機材費、スタジオ代 | 5~30万円 | 撮影日数や規模により変動 |
| 出演者・ロケ費 | キャスティング、交通費 | 1~10万円以上 | インフルエンサー起用は別途相談 |
| 編集費 | カット、テロップ、BGM挿入 | 3~15万円 | 本数により単価ダウンが可能 |
| 運用代行 | 企画〜編集・分析まで一括 | 30~100万円以上 | 投稿分析やコンサルティングを含む |
縦型動画の制作会社の選び方
縦型動画の制作会社を選ぶ際のチェックポイントは、以下の通りです。
実績はあるか/評判は良いか
まずは、検討している制作会社に自社と同業界、または似た業界の制作実績があるかを確認しましょう。
縦型動画は業界によって好まれるテンポや情報の出し方が異なるため、類似実績があることは安心材料になります。また、ポートフォリオを細かくチェックし、映像のクオリティだけでなく、テロップの読みやすさや音の使い方が自社のブランドイメージに合致しているかを見極めることも大切です。
加えて、制作会社の評判もチェックしておきましょう。公式サイトの事例だけでなく、外部の口コミサイトやSNSでの評価なども確認しておくことで、サービスの質や信頼性を判断しやすくなります。
SNSマーケティングに強みを持っているか
縦型動画は「作る」こと以上に、いかにターゲットへ「届けるか」が重要です。そのため、SNSのアルゴリズムを理解し、再生数を伸ばして成果へ繋げるノウハウがあるかを確認することがポイントです。
投稿時間のアドバイスや、視聴維持率を上げるための分析、トレンドを捉えたハッシュタグ選定など、マーケティング視点を持ったパートナーを選ぶことで、動画の投資対効果を最大化できます。
企画力や提案力はあるか
「採用を強化したい」「新商品の認知を広めたい」といった自社の課題に対し、具体的な解決策を提示できる企画力があるかも見極めましょう。
単に言われた通りに作るのではなく、ターゲットの心に刺さるフックの作り方や、独自の強みを3秒で伝える構成案を提示してくれるかどうかをチェックすることが重要です。
戦略的かつクリエイティブな提案を受けられる制作会社を選びましょう。
納期や料金体系は自社のニーズに合っているか
SNS運用はスピードが命です。トレンドが去る前に投稿できるような制作スピードがあるか、また、納期管理が徹底されているかを確認しましょう。
料金については、初期費用だけでなく、修正費用や音源の使用料、インフルエンサーを起用した場合などに発生する追加料金も確認することが重要です。見積もりの範囲を明確にし、自社の予算内でどこまでのサポートが受けられるのか、契約前に細部までクリアにしておくことで、後々のトラブルを防げます。
コミュニケーションは取りやすいか
動画制作は、制作側と依頼側の二人三脚で進むプロジェクトです。担当者とのレスポンスの速さや、こちらの意図を正しく汲み取る力があるかも確認しましょう。
担当者との相性が悪いと、フィードバックのやり取りだけで疲弊してしまい、結果的に納得のいかない成果物になる場合もあります。
初回の相談や打ち合わせの段階で、コミュニケーションの質や進行の丁寧さを確認し、信頼して任せられる相手か判断しましょう。
まとめ:自社の目的に合った最適な制作・運用スタイルを
縦型動画は、今や企業の成長に欠かせない強力なツールです。内製でスピードを重視するのか、プロと組んで確実に成果を狙うのか、自社の目的に合ったスタイルを選びましょう 。
「自社に最適な動画戦略がわからない」「質の高い縦型動画で成果を出したい」とお考えの方は、ぜひ一度無料相談・見積もりをご活用ください。




